北辰斜にさすところ 〜特設応援ページ〜
ふらここでは神山征二郎監督最新作 北辰斜にさすところ を応援致します。 |
物 語(オフィシャルより転載)
「北辰斜に」の歌声が聞こえる。 スクリーンいっぱいにエネルギーを爆発させる若者たち。 その瞳は希望に輝いている。 2001年、都内某所。「七高野球部建部百周年記念試合実行委員会に集う七高OB数名。 「昔の七高のユニホーム姿を鹿児島大学の選手に着せて試合をしてもらうのはどうだろう。」 「それなら、五高のユニホームを熊本大学の選手に着てもらおう。七高対五高対抗戦の再現だ。」 「全国の卒業生に声をかけて、スタンドを埋めよう。特に野球部OBは全員集合だ。」 記念試合を盛り上げるアイデアが次々と提案され、決定していく。 1年以上先の記念試合を誰もが楽しみにしている。 だが、一人例外がいた。 |
上田勝弥(84)。 かつて五高を三年連続して完封した伝説のエースだ。 五歳下の戦死した弟の勝夫も五高を三年連続完封している。 上田兄弟といえば知らぬ者はいない。 「上田さんは復員以来、一度も鹿児島に帰ってはいないらしい」 何があったのだろう? 首を傾けながらも上田の説得にかかるOBたち。 上田の孫勝男(18)も甲子園を目指す豪腕投手である。 祖父の過去に興味を持つ。 その勝男が試合中に足を骨折する。甲子園は絶望だ。 ギブスをした足で自宅にいる孫に勝弥は七高での青春を語り始める。 進学率が低かった当時の高校生は、まさにエリートとして周囲や郷土の期待を背負っていた。本人達もそれを自覚していた。 自由と自信を高らかに掲げる寮での生活。人生を語り合った仲間たちとの固い友情。 しかし、卒業後の彼らを待ち受けていたのは、あの戦争だった。 |
かつて戦地で、上田は軍医として同郷の友を救えなかった。人々の幸福に尽くすのが、自分の未来だったはずだ。それなのに幼なじみの命一つ救えなかった。 その自責の念が上田を故郷から遠ざけていたのだ。 祖父の話しを聞き、その思いにうたれた勝男は鹿児島大学へ進む。 誰の説得も受け付けなかった上田も、戦友の死をきっかけに重い腰をあげた。 記念試合当日、集まったOBたちの前で勝男が投球を始めると、大歓声が湧き起こる。 「おまえとそっくりだ。」 七高のユニホームを着て投げる孫の姿が、かつての大エースを蘇らせる。 次々と蘇る死者たち。戦死した仲間たちが溌剌とプレイする。その姿を不思議とも思わずに声援を送るOBたち。 やがて弟の勝夫も蘇る。観客席にもかつての七高生が蘇る。 試合終了後、上田が見上げるスタンドには、マントに学帽、高下駄の高校生が夕陽をバックに佇むのだった。 |
『鯉のいる村』で監督としてデビュー。
代表作はハチ公物語のほか『ひめゆりの塔』『大河の一滴』など。
長野に別荘を持たれている関係で毎年「長和町映画祭」にもゲスト参加されています。
後から聞いた話では映画(北辰斜にさすところ)の
クランクアップの2次会をふらここで行ったそうです。
ふらここには年に数回来られるようです。
脚本:室積光(むろづみひかる)
1955年(昭和30年)生まれ。山口県光市出身。出 演
緒形 直人
三國 連太郎
林 隆三
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他
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